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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

株式分割って両替なのに錬金術にもなるんだねぇ

ライブドアが行っていた「株式分割時価総額上昇→さらなる買収」という手法が錬金術として新聞などで取り上げられています。

ただ、これっておかしいんですよね。

株式分割はその名前の通り「分割=両替」に過ぎません。

ただ、市場には1,000円札を100円玉10枚にすると、100円玉を110円で買おうとするおバカさんがたくさんいるんですね。

曰く、「1,000円だと買えないけど110円なら手が届く」。

おかしいですよね?

でも、こういうおバカさんがたくさんいるおかげでライブドアのようなおバカさんを食い物にした企業が儲けられるわけです。

ウォーレンバフェットが株式分割についてした話にこんなのがあります。

ピザレストランでピザを注文した時、店員にいくつに切るか聞かれました。

店員「いくつに切りますか?」

客「8つにしてくれ。4つじゃ大きすぎて食べきれないよ。」

株式分割もこれと同じ事です。

4つに切ろうと、8つに切ろうと食べるのはピザ1枚分で変わらないのですから。

8等分なら1/8の価格で買いましょう。

P.S.

株の取引単価を下げる手法に「株式分割」以外に「1単元の単位を切り下げる」というのもあります。

今まで1単元1,000株だったのを100株にすると例えば1株1,000円だった会社の株は1,000円×1,000株=100万円必要だったのが1,000円×100株=10万円から買えるようになります。

対して、1株1,000円の株を100円×10株に分割すると最低取引金額は100円×1000株でこちらも10万円になります

どちらも最低取引金額を100万円から10万円に下げる事ができます。

ちなみに、僕が持っているパルコは昨年12月に1単元を1,000から100に変更しました。

するとこんな意見がネット上に現れました

株式分割なら株価が上がるのに、単位を切り下げるなんてバカだ」

確かに市場では株式分割の方が人気なんだけどねぇ。無用なバカ騒ぎが起きないように単元を切り下げた判断は正しかったと思います。