朝日Nvestグローバル株式オープン(愛称:Avest-E)の運用報告書が届きました。
運用報告書から、昨年の運用状況を評価してみます。
<運用成績と資産残高>
第六期の運用成績は+27.9%で参考指数のMSCIオールカントリーワールドインデックス(日本除く)の+27.3%を0.6%上回りました。
運用コストは高いのですが、それでも毎年しっかりとインデックス以上の成績を残す運用手腕はさすがです。
また、資産残高も108億円だった昨年末に比べて175億円と順調に伸ばしています。販売会社も増えていますし、暫く償還の心配はなさそうです。
<投資先企業について>
これまでアメリカ企業には割安感が少なかったため、インデックスと比較して少なめな投資でしたが、昨年はアメリカ株にも割安感がでてきたため積極的に新規組み入れをしたようです。機種には42銘柄への投資でしたが期末には46銘柄への投資と投資先企業が若干増えました。(新規14銘柄のうち10銘柄がアメリカ株)
新規投資先としてはデル、タイコ・インターナショナルの2社が上位10銘柄にランクインしています。タイコなんてのは以前コーポレートガバナンス上の問題を起こして悪いイメージがありましたが、今はうまく経営されているようですね。
ワシントン・ポストやトリニティ・ミラーといった新聞社への投資も新規で行っています。前期の報告書ではメディアへの投資が有望と言っていましたが第六期では新聞への投資を行ったようです。
<コスト>
1万口当たりの信託報酬が270円、売買委託手数料が15円、有価証券取引税が4円、保管費用が8円で合計297円でした。約2.23%の保有コストがかかっています。
前期は2.24%でしたので若干低くなりましたがやっぱりコストはかかりますね。
それ以上の成績を残してくれているのでいいんですけど。インデックスファンド派はこのコストを見ると長期的にはインデックスに負けるファンドという烙印を押すでしょうね。
バリュー投資の優位性を信じる自分はこのコストでも大丈夫だと運用会社のハリス・アソシエイツ社を信じていますけど。
第六期の回転率は0.87とアクティブファンドにしては低いものでした。第五期は0.66でしたから回転率は若干増えましたけど、問題視するほどのレベルではありません。