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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

株式投信の残高がバブル期を超えました

4月末時点での株式投資信託の残高がバブル期の最高額約45兆5500億円を上回る45兆6000億円となったそうです。

郵便局も投信販売を開始したことで販売窓口の裾野も広がり、銀行や郵便局といった一般の人に馴染みのある販売窓口から継続的に資金が流入するようになったのも大きな理由ですね。

最近の第何次かわからない株ブームで、初心者向けに射幸心を煽るような派手な宣伝文句の株本が次々出版されています。

ああいったチャート分析や信用取引を勧める本を見て個別株投資を始めた人は儲ける人もいるんでしょうけど、基本的には損をする人が多いと思います。

販売時に高い手数料がかかるとか、保有している間も手数料がかかるといった欠点はありますが、初心者がいきなり個別株に手を出すくらいなら投資信託に長期的に投資した方が結果的に市場に長くとどまることができて、利益を出すことができるんじゃないか?最近そう思うようになりました。

何より、個別株投資より投資先銘柄数が多くなる事から収支のブレ(リスク)が抑えられるのが一般の人には良いと思います。

ライブドアの時に退職金をつぎ込んだなんて人もいたようですが、ああいった悲劇も投資信託だと分散投資によって避けられます。

株に投資すればすぐに2倍、3倍になるって幻想を抱いて投資信託を購入する人はあまりの値動きのおとなしさに幻滅しちゃうんでしょうけど・・・で、結局個別株がいいっていう人もいます。

少額でギャンブル気分で株を買う人には「どうぞお楽しみ下さい」としか言えませんけど、資産形成を考えるのであればまず最初は投資信託がいいのかなと。

自分も個別株投資はしていますし、投資信託よりも個別株の方がリターンは良かったりしますがやっぱり収支のブレ(リスク)は投資信託の方が少なくて安定的です。

中にはひどいのもあるので(特にテレビコマーシャルする投資信託はお勧めできません)、そこを初心者がどう判断できるかって所と、マイナスになった時に販売窓口の人が成績のいい投資信託への乗り換えを勧めたりする営業手法が残っていなければいいんですけどね。

郵便局での販売投信もこの6月には更に増えますし、暫く株式投信への資金流入は留まりそうにありませんね。

それでも、最近の加熱ぶりを見るといよいよとりあえずの天井は近いかなぁという気がするのですが・・・。

その時また投資信託はダメだという汚名を着せられてしまうのでしょうか?

[株式投信の残高バブル期上回る、4月末45兆6000億円(NIKKEI NET)]:http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hot.cfm?id=d2c1301113&date=20060513