週刊ダイヤモンドの「投信の罠」という記事について先日エントリーしましたが、もう一つ面白い本を見かけました。
その名も「やっぱりあぶない投資信託」
今投信を買うと必ず泣きを見ると著者が断言し、投信の裏の顔をあばくとあります。
読んでみると銀行や郵便局ではちゃんと元本が保証されない事を説明していないと言ったことや去年の成績を持ち出してさも優秀なようにセールストークを繰り広げるが、去年良かったから今年も良いわけではないなどまあ至極当然のことを得意げに書いてあります。
良いと薦められた投信でも株価が全体的に下がればやっぱりマイナスになる事もある=だからあぶないという書き方をしていますのでこの本でいう「あぶない」というのは「元本割れになる可能性がある」という意味をさしているのだと思います。
そういう意味では僕も投信は「あぶない」と思います。
どんなに銀行や郵便局の人が薦めたとしても元本割れは絶対に嫌だという人に投信は向きません。
コストについても書いてありましたが、投信にコストをかけるのはもったいないからお勧めは個別株と定期預金の組み合わせなんて事も書いてあって失礼ながら笑ってしまいました。
投信でさえあぶないと警告する人に対して個別株を薦めるなんてどうかしてます。
よけいにあぶない(元本割れする可能性がある)と思います。
投資を長期で考える人にとってはしょーもない本ですが、あんまり考えずに投信を買おうという人にはとりあえず読んで頭を冷やしてもらうのにちょうどいい本だと思いました。(確かに投信を薦める本にはメリットが強調されていて元本割れの危険性についての記述が少ない気がします)
皮肉ですけど。
そういう意味でこの本は投資の良書に出会ってさあ、投資するぞ!って時に読んでみて決心が揺るがないか確認する意味で存在価値があるかな?
投信初心者はなかなかさわかみのおっちゃんの様に下げ相場でごきげん買い増しなんてできないでしょうからね。
※2007年3月18日 補足
このエントリーへ結構アクセスがあるようなので補足です。
この本は決してお薦めできる本ではありません。