先週金曜日のコムジェストのセミナーで出た質疑応答でのメモです。
Q.フェアバリューはどうやって判断していますか?定性的な面での判断を教えてください。
A.
まずは定量的な数字で評価している
日本は確かに欧米よりも収益性が劣るが、その中でも優れた営業利益率を誇る企業がある
そういった数字を出す企業には優れた経営者がいると判断して調査を進める
次に、どうやって結果を出したかの分析を行う
研究開発に力を入れているかどうか?特許などを保有していないか?
そして経営者への面接を行う
一般的に言って、経営者が悪くてもいいビジネスをしていれば、いい経営者が悪いビジネス
をしているよりも良い
その企業のセクターを見て、新製品が輝いていれば有望だ(任天堂など)
企業分析のやり方が昔読んだフィッシャーの考えに似てますね。
バフェットウェイだから当然なんでしょうけど。
Q.バフェットウェイを実現するために読んでおくべき本は?
A.
カントン氏:「The Warren Buffet Way」
コッセラ氏:「賢明なる投資家」「フィッシャーの「超」成長株投資?普通株で普通でない利益を得るために」
カントン氏:本ではないがバークシャーハサウェイのHPにあるアニュアルレポートを読むのも良い
バフェットの原点、グレアムの「賢明なる投資家」ともう一つのバフェットの原点「フィッシャーの「超」成長株投資」がやっぱり出ました。
僕は「フィッシャーの「超」成長株投資」が始めて買った投資本なので、コムジェストのいう優良企業を厳選して保有しつづけるというスタイルがしっくり来ます。
フィッシャーの本は定性的な判断を求められるので難しいんですけどね。
Q.日本には投資していますか?
A.
している(日本では販売されていないファンドでの運用で)
日本の投資環境について過去25年で思い知らされる事がありました
兜町は難しい市場です
どちらかというと循環相場で半年で40%も急騰したかと思うと4〜5年だらだらと下げ続ける
なので、短期投資はよした方がいいというのがアドバイス
ファナックや信越化学、テルモ、武田薬品などよく知っている優良企業に投資するのがいいでしょう
やっぱり、日本の市場は難しいみたいです。
先進国の株式市場なのに新興国並みの高ボラリティと成熟国並みの低リターンしかないのでインデックス投資ではもったいないなというのが僕の感覚です。
市場参加者がヒステリックな売り買いをするのでアクティブファンドでも勝てる要素があるんじゃないかと思ってます。
「集合知」という観点からいくと、インデックスでもベターな選択だとは思いますけど。
前回のエントリーでも書きましたが、コムジェストはバフェットの投資哲学をきっちり実践しているなあと実感しました。
そして、ちゃんとそれを会社の文化として若い人に継承しているのもいいところ。
長期投資ファンドだったら組み入れたくなるのは当然だなって気がしました。
おらが町投信各社がコムジェストのファンドを組み入れていますが、かいたく投信は未だにヨーロッパのファンドを組み入れていなかったり、それぞれのファンドマネージャーが違った運用を行っています。
なので、組み入れ予定ファンドだけ見てみんな一緒と言ってしまうのはあまりにも乱暴。
ちゃんと、運用状況を見てコメントして欲しいなと思います。
ありがとうファンドもFoFで高コストだって言われながら、なにげに低ボラリティでリターンもいいんですよね。それはファンドを売買するファンドマネージャーの腕によるところが大きいはずです。インデックス&コスト原理主義者には「それでも、いつか高コストによるリターンの平均化が進む」と言われてしまうかもしれませんが。
コムジェストのセミナーに参加して、かいたくファンドへの投資比率を高めようと思いました。