日経BizPlusに澤上社長のインタビュー記事が掲載されていました。
1兆円あれば、即刻全額「買い注文」 さわかみ投信の澤上社長が語る、暴落時こそ「買い」の真意
気になった部分を
過去4年半ぐらいを振り返ってみれば、デリバティブ(金融派生商品)とか住宅ローンの証券化とかに対してバフェットさんはずっと警鐘を鳴らしてきましたよね。「行き過ぎだ」「気をつけた方がいい」「あぶない」と。実際に、彼はそういう投資先には一切カネを出してこなかった。
結局、今の状況は実体の伴わない「バーチャルマネー」が暴れまくった揚げ句に、ドーンとひっくり返っただけです。訳が分からんところにはカネを入れてこなかったから、逆に今は二束三文で売られている株を買える。自分たちが狙っている会社の株が安くなるまでひたすら待って、その時が来たから迷わず買いに走るというわけ。
確かにバフェットはここしばらくの間投資するものがないと現金を積み上げてました。
対してさわかみファンドは昨年くらいから割とフルインベストメント。
自分たちが狙っている会社の株が安くなるまでひたすら待っていた形跡は見受けられません。
さわかみ投信もバフェットさんのバークシャー・ハザウェイのように豊富に資金があれば、いくらでも投資したい状況です。うちの純資産は二千数百億円しかありません。
繰り返しになりますが、仮に誰かが1兆円でも2兆円でも入れてくれたら、即座に全額を「買い」に入れますね。もう、どの会社の株を買うかは、既に選んであります。
二千数百億円も純資産ないはずですけど、一千数百億の間違いでしょうか?
結局、あればあるだけ欲しい株を買うしか能のない感じなんですよね。
かいたくファンドの松本さんなんかはこの相場でも底はわからないので徐々に資金を入れて行くと言うのに対して澤上社長は即座に全額買いですからね。
時間軸アセットアロケーションに自信を持っているんでしょうけれども、残念ながら成績は無情です。
株価が下がれば「今が買い時!」と叫んで株価が上がっても「長期的に見たらまだまだ買い!」と、とにかくイケイケなんですよね。
澤上社長がそういうスタンスでしか相場観を話さないのは、過去の発言を見返せば一発でわかるので「また言ってる」と聞き流せればいいのですが、初心者がそれに乗せられてしまうと可哀想です。
ちなみに、バフェットさんはちゃんと「今は割高」「今は割安」と使い分けて含蓄がありますし、アニュアルレポートの質も高く、勉強になります。
失礼ながら一緒にするのは無理があると思うのですが。
調べてみれば他の投信会社のアナリストも随分見当違いなレポートを過去に出しているのですが、澤上社長の場合は自らセールスマンとしても働いているので目立つんですよね。
そこでバフェットの言葉です。
証券会社のレポートは読みません。
床屋に行って『散髪したほうがいいかな』と聞くようなものです。
そこをちゃんと認識してからさわかみファンド買いましょうね。
僕はちゃんとわかってて、それでも他のアクティブファンドよりマシという事で買ってます。
他にアクシアなんかも買ってますけど。