イーバンク銀行からスーパーファンドのセミナー開催案内のメールが届きました。
2008年9月から2009年1月までの間、世界の株価指数(MSCI世界株価指数)は37.6%下落しました。また、同期間に日経平均株価指数は38.8%下落しています。では、その期間のスーパーファンドの運用実績はどうでしょう?なんと、戦略A(Superfund Q−AG)でプラス26.6%、戦略C(Superfund Cayman)ではプラス67.0%です!(※)
スーパーファンドってちょっと前に話題になってたような気がしますが、どうなんでしょうか?
いくらマネージド・フューチャーズファンドとはいえ出来過ぎな気がする運用成績ですが・・・
販売用資料によると既に申し込みが終了している参考ファンドの成績は
運用実績
1996 ? 10.3 %
1997 + 20.7 %
1998 + 62.5 %
1999 + 25.3 %
2000 + 23.1 %
2001 + 18.8 %
2002 + 38.4 %
2003 + 24.3 %
2004 + 10.9 %
2005 ? 3.3 %
2006 + 10.4 %
2007 ? 1.8 %
2008 + 35.44 %
Total + 776.41 %
ですが、申し込みのファンドによってこの参考ファンドに近いファンドをどの程度組み込むかが変わってきます。
10万円から申し込むファンドAは50%(残50%は債券)
100万円から申し込むファンドBは75%(残25%は債券)
1000万円から申し込むファンドCは100%
申し込み金額のハードルが上がる程よりリスクを取るようになってます。
まあ1000万円分ファンドAを買ってもいいので、そこら辺はいいのですが問題はコストです。
スーパーファンドジャパンの手数料
・管理報酬 0.1%
・代行協会員報酬 0.5%
・受託会社報酬最大 0.08%
これだけならまあかわいいものですが・・・
マスターファンドとアンダーライング・マスターファンドにおける手数料
・管理報酬 4.2%
・成功報酬 総資産額の増加額のうちファンドAは25%、ファンドBは30%、ファンドCは35%
・販売報酬 1.8%
・事務管理報酬 最大0.18%
コストすげー高いんですけど。
販売報酬を毎年1.8%とるってイーバンク銀行は丸儲けですね。
さすがにここまでコストかかったら利益もだいぶ吹っ飛ぶのでは・・・
仮に参考ファンドと同様のリターンだったとしても、ファンドAは組み込み率50%なのでリターンが半分になって、そこから上記のコストが引かれる訳だからあまり残らないような気がします。
それにしてもイーバンク銀行、マンのヘッジファンドに飽き足らずこんなのまで販売しているんですね。
これまで通り近づかないでおこうっと。
欲張りすぎるといい事ありませんよ。伝統的資産運用でも十分なリターンを出せるはずです。