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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

独立系FoFsのリターン比較

独立系FoFsのリターンを比較してみました。

データ出典はモーニングスターです。

対象ファンドは以下の8ファンド

・ありがとうファンド

・セゾン資産形成の達人

・セゾングローバルバランスファンド

・おふくろファンド

・かいたくファンド

・らくちんファンド

楽天株式ファンド

・ユニオンファンド

とりあえず2008年第一四半期からのデータをまとめてみました。

過去1年間ランキング

1位:楽天株式ファンド(-12.3%)

2位:かいたくファンド(-15.2%)

3位:おふくろファンド(-15.5%)

4位:セゾングローバルバランス(-20.3%)

最近の株式市場の戻り局面もあって楽天株式ファンドが1位。キャッシュをたっぷり持ってリスクを回避しまくったかいたくファンドが2位。機動的にキャッシュポジションを動かしていたおふくろファンドが3位。株と債券のインデックスミックスのセゾングローバルバランスが4位とまさに中央位に位置しました。

変わって今度は過去6ヶ月ランキング

1位:ユニオンファンド(26.8%)

2位:ありがとうファンド(19.6%)

3位:楽天株式ファンド(18.5%)

4位:おふくろファンド(18.1%)

キャッシュポジションを低めに積極的な運用をしているユニオンファンドが堂々の1位。こちらもキャッシュ低めなありがとうファンドが2位。楽天株式とおふくろは今年に入ってからの株価の戻り局面でもしっかり上位に入っています。

4半期毎の最大損失ランキング

1位:セゾン資産形成の達人(-29.3%)

2位:ありがとうファンド(-25.8%)

3位:おふくろファンド(-23.9%)

4位:楽天株式ファンド(-21.8%)

いずれも2008年の第四四半期に出た最大損失です。

この時に最も最大損失を抑えていたのがかいたくファンド。過去1年のリターンランキングで2位に位置できているのは最大損失が少なかったのが効いています。

かいたくファンドの場合は高いキャッシュポジションによるボラティリティの少なさが積立投資向きです。

対して、楽天株式ファンドとおふくろファンドボラティリティは高め。新顔のユニオンファンドボラティリティがすごく高いので他に債券ポジションが欲しくなります。

らくちんファンドはちょっと運用がいまいちな感じが。

まだ始まって1年ちょっとで組み入れファンドも似通っていると批判されがちな独立系ファンドオブファンズですが、運用結果に少しずつ差が出始めています。

この中でも、当初目論見書などで組み入れ目標を提示していてもその通りにしているのってユニオンファンドくらいなんですよね。

後はそれぞれの相場観に応じて当初目論みよりもキャッシュポジションが高めに推移させています。

そういった相場観こそがファンドオブファンズに信託報酬を払うべき価値の源泉なのですが、四半期毎のリターン推移を見た感じおふくろファンドとかいたくファンドはうまくやっているなあという感じがします。

特におふくろファンドはどの期間もそつがありません。

かいたくはリスクを回避し続けているのですが、これをファンド購入者が評価するのか逃げていると判断するのかで分かれてくるでしょうね。

自分でポートフォリオを組むような人にとってはお薦めできるファンド群ではありませんが、ある意味ヘッジファンドと思えるところもあるんじゃないでしょうか?