竹川美奈子さんの新著「3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門」を買いました。
サブタイトルにサラリーマンのためのインデックス投資入門とある通り、とてもわかりやすいインデックス投資入門書となっています。
新書というのも、安くて読みやすいのでいいですね。
投資指南書ではなく、生活者に向けた投資入門書という位置付け。
竹川さんの本として特徴的なところは個人版のバランスシートを作って更に手取り年収の使い途を分析、投資に回すお金がないかを探すという、実際に投資をしようとした際にどうやってお金を捻出するかについても触れられている点です。
損をしたときにどれくらい耐えられるかも事前に確認(株は5割は下がるというのは僕の認識と一緒でした)、万一のときの非常用資金として年収の6ヶ月分以上は銀行預金や証券会社のMRFやMMFなどへ預けておくという点もしっかり書かれています。
また、福利で運用した際の金額を簡単に求められる「終値係数表」や積立金額を求めるための「減債基金係数表」という名前は難しいけけど読むのは簡単で便利な表も掲載されています。
夫婦でリタイアまでの3,000万円を目指すのを目標とするのを薦めていますが、あくまでも無理のない範囲での投信積立を推奨しており、家計が厳しい局面では一時的に減額したりすることもアリと書かれているのが時代を反映しているなと感じました。
最後に損をしないための珠玉のシンプル投資7か条というのが書かれているのですが、これは本当によく出来ています。
リーマン・ショックがあった後という事もあり、家計の収入もこの先の見通しが不透明な中でどのように老後資金を用意するかという視点で初心者向けにしっかり書かれていると思いました。(Twitterなどで投資の仲間を見つけて語り合うことも推奨してました)
投資信託は1,000円から積立できるなんて事もしっかり書かれていましたね。
700円で買えるというのも投資本としては魅力。
内藤さんの新書もありましたし、今後投資本の世界も徐々に新書に移り変わりつつあるのかもしれません。
インデックス投資家のTwitterは梅屋敷商店街のランダムウォーカーの管理人 水瀬ケンイチさんがまとめたこちらのリストが便利です。