2008年の株式市場も今日で終了。
今年は日経平均の下落率が42.12%と戦後最大となるなど谷は深かったです。
外国株は円高の影響もあって更にひどく、MSCIコクサイインデックスは53%という下落率でした。(住信外国株式インデックスベース)
1年で半値になるというのは正直そこまでは想定してなかったですけれども、慌てる事無く平常心を保ったまま過ごすことができました。
3月に債券ポジションを全て株に変えるという戦闘的ポジションに切り替えましたが、その後6月以降徐々にMMFで緊急時の現金を保有することに変更し、しばらく相場は冷え込みそうだという事で現時点では7%の債券ポジションになっていて、これをこれから半年〜1年かけて徐々に株の購入に振り向けていきます。
ジョージ・ソロスが底入れ宣言をしたりと徐々に明るい話題も聞こえていますが、あせることもないと思いますので月々の積立+αでの買い増しを進めるつもりです。(コムジェストのカントンさんもヘッジファンドの換金売りが終了して株価の大底は近いとの見方をしています。)
個人的にも1月にはアメリカで新大統領が誕生しますし、株価は09年の年央には底打ち、景気は10年頭には底打ちという考えでいますので、この半年〜1年の間にどれだけ新規資金を投入できるかが次の上昇相場でのアクセルになると考えています。
2008年12月末時点でのアセットアロケーション ファンドの海よりポートフォリオグラフメーカーを利用しています
昨年末のエントリーと比較すると投資対象が絞り込まれてよりシンプルになりました。
去年はリート、コモディティ、新興国株なども組み込んでましたからね。 今年はかいたくファンドが新興国株を組み入れている他は先進国株のみに集約されています。
投資を始めたのが2000年ですので8年たって徐々にリスク許容度が上がって来たためですが、信用取引には手を出さないようそこだけは徹底しています。
細かい試算配分を考えて数%の値動きにピリピリするくらいなら受け入れちゃえってのが今の心境です。
現在の積立ファンド
・STAMグローバル株式インデックスオープン(フィデリティ証券)
・フィデリティSF消費関連(フィデリティ証券)
・かいたくファンド(かいたく投信)
・ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
日本株 32%
・個別株(日本株:パルコ、東京テアトル):10%
・フィデリティ・セレクト・ファンド消費関連:22%
・ひふみ投信:0%
この半年の大きな動きとしては、さわかみファンドの解約があります。アクティブファンドでもインデックス並みの成績を残している優れたファンドと言えるのですが、現在のファンドマネージャーでは平時はよくても現在のような異常時には満足のいく運用ができていませんでした。
2001年1月からのつきあいでしたが、11月末に口座も閉鎖しました。 浮いた資金はTOPIXインデックスファンドに置いておきつつ、ひふみ投信やコモンズ30ファンドの様子見というつもりだったのですが、フィデリティSF消費関連という生活必需品(消費関連)セクターへ投資するセクターファンドに移行しています。
こちらは信託財産留保額が1%とこれまた高額ですので気軽に解約できません。 日々の値動きではだんだんTOPIXに追いつかれつつある雰囲気を感じるので次の半年くらいはTOPIXに負けるかも。 そういう値動きだとしたら景気回復に向けた動きが始まった兆候ですので嬉しい傾向です。(そして次の半年でまたTOPIXをアウトパフォームすると見ています)
ひふみ投信は今の所かなり順調にきていますので、積立を継続しつつ次の下落の時もうまく乗り切れるようであれば徐々に比率を上げたいと考えています。
個別株は昔買った優待銘柄を保有しているだけで特に動きはありません。日経平均株価は2003年の底に近づいた時期もありましたが、この2銘柄はまだまだ含み益が十分に残ってます。
外国株 52%
・個別株(米国株:BRK.B):18%
・STAMグローバル株式インデックスオープン:34%
バークシャー・ハザウェイは10月くらいまでは頑張っていたのですが、さすがに耐えきれず35%下がりました。 アメリカ株なので円高というのも評価額にはマイナスの影響になります。 とはいえ、バフェットを信頼していますのでまだまだまだまだまだまだホールドを続けます。
外国株ファンドはSTAMグローバル株式インデックスオープンに集約されています。Avest-EもAIGワールドも今回の相場ではだいぶ痛手を負っていますので、このままインデックス運用で良いかと。
ETFへのリレー投資をしている人もいるかと思いますが、僕はこのSTAMグローバル株式インデックスオープンだけで十分だと考えています。わざわざ手数料払って海外ETFを買い替える必要がありますし、ETFだと配当が出るのでその分の再投資についても考える必要があります。
インデックスファンドなら持っているだけで配当再投資されますし、STAMシリーズはどうやら分配金を極力出さない方針のようですのでおとなしくホールドし続けた方がいい気がしています。(十分にコストも安いですし)
あとは特定口座対応しているというのもインデックスファンドのメリットです。トラッキングエラーもほとんどないですし、僕は満足してます。
中央三井とかマネックス資産設計ファンドを出したDIAMなんかは低信託報酬インデックスファンドに参入してこないんですかね? 2007年が低コストバランスファンド元年、2008年が低コストインデックスファンド&海外ETF元年だとしたら来年あたり競合他社が出てくると嬉しいのですが。
そして2009年は何が新しく生まれてくるんでしょう? あとは海外高配当ファンドで1年決算型が出てくれるといいんですけどね。証券税制変更のどたばたで毎月分散型が不利になるという事で、1年決算型ファンドが改めて設定されるという流れもあったのですが、結局一時的なものでしたね。
ピクテのグロインなんて1年決算型だったら検討の余地は十分にあります。
FoFs(バランス型) 10%
・かいたくファンド:10%
・楽天株式ファンド:0%
FoFsではかいたくファンドの比率が上がりました。 積立を継続していることもありますが、株式ファンドの値下がりによる相対的なものの影響の方が大きいですが。 とはいえ、かいたくファンドはこの相場を現金を厚く持つことでうまく対応しています。
どこで買いに反転するのか?ファンドマネージャーの松本さんの相場観が試されます。 戦闘態勢に入ったあたりで積立以外の買い増しも積極的に行いたいです。 かいたくファンドは現時点で僕が個人的に最も気に入っているファンドですので15%くらいまで比率を上げるつもりです。
楽天株式ファンドは設定日に1万円を買ったまま放置中。買い増す予定もありません。
MMF(日本債券) 7%
・MHAM MMF:7%
積立用の一時プール資金と相場下落時に向けた余裕資金 生活防衛資金はこの他に確保してあります。
運用資産の推移
年初来では-37%、6月からの半年では-32%でした。 株の比率を考えたらこの成績は仕方ありません。 10月末の最悪期にはマイナスになっていた時もありましたが半年単位で見てみればこんなものです。
不況の波は実態として現れていますので(幸いうちの会社にはまだ届いてませんが)生活に悪影響を及ぼさない程度に投資を続けていきます。