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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

ハードディスクレコーダがBlogを攻撃する日

一昨日ハードディスクDVDレコーダを買ったのですが、自分が買った普及機ではなく上位機種になるとネットワークに接続してブラウザから録画予約ができたり、メールでインターネット経由で録画予約ができたりするのがありました。

インターネットに接続できるというのを見て「そのうちこういうネット家電もウィル

スに感染したりしてね」なんて話をvegeとしてました。(勝手に録画したり、削除しちゃったり、水戸黄門を録画すると20時43分でchを切り替えちゃったり・・・)

そしたら、既にBlogへのコメントスパム東芝のハードディスクDVDレコーダが中継サーバとして使われていたという記事を見つけました。なんてタイミング。

[ネット家電に潜むセキュリティホール(ITmedia)]:http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0409/24/news025.html

その機種は「ネットdeナビ RD-XS40」というのですが、録画予約をパソコンのブラウザ経由ですることができたり、電子番組表のデータをインターネットから取ってくるためにプロキシサーバという機能も持っていました。

マニュアルに記載されている範囲の使い方、「家の中にあるPCからRD-XS40にアクセスして予約録画」をしている分には問題がなかったのですが、やはり人の子、より便利に利用しようと考えてブロードバンドルーターについている簡易サーバ公開機能などを使ってRD-XS40をインターネットに公開してしまった人達がいます。

ハードディスクレコーダー本体には電子番組表以外のサイトにはアクセスできないよ

うに制限がかかっていたのですが、インターネットに出て行く際の中継となるプロキ

シサーバー機能ではアクセスできるサイトに制限をかけていませんでした。(ここが

問題)そのため、インターネットにRD-XS40を公開すると外出先のインターネットからも自宅のRD-XS40に電子番組表を使って録画予約をしたり、録画の確認などができるようになるのです。

ここまで聞くと、「あ、それ便利かも。おいらもやろうっと」と思う人も出てくるで

しょう。でも、便利な機能という事はインターネットの世界ではセキュリティが甘い

という事になります。

一応、ブラウザで録画予約などをする画面にアクセスする際にパスワード認証を行な

うことができるようにはなっていました。でも、購入時の設定ではパスワード設定は

無効になってます。(ここら辺が家電の考え方)本体そうやって、パスワードのか

かっていない誰でも自由に利用できるプロキシサーバがインターネット上に公開され

ることになりました。

プロキシサーバの設定が緩いのがインターネット経由でも設定ができるようにという

「裏仕様」だったのであれば、少なくとも購入時の設定でパスワードはかけておくべ

きで、メーカーはインターネットに対する認識が甘いと言えます。そうではなくて、

単純にレコーダ本体に制限をかけてあるからプロキシサーバには制限はいらないと考

えたのであっても、インターネットに公開されたらどうなるかというケースを想定し

ておくべきだったと思います。

IT系のメディアでは騒がれ始めたこの事件も、普通のビデオレコーダとして買った人

の耳に届くのには時間がかかります。パソコンのウィルス騒ぎでもそうですが、最も

対処して欲しい人ほどそういった事の情報に興味がなく、対応されるまでに時間がか

かります。興味がないんだから仕方ない話なんですけどね。