Site.M from 新所沢

"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

毎月分配型投信好きな人多いんだなあ

今日、住友信託銀行から投信買ってねっていうキャンペーンのお知らせと新しい投信の案内が来ていました。

信託銀行って富裕層向けの銀行なので都市銀行とくらべてキャンペーンの粗品がしょぼい・・・というかおいらの様な庶民にしてみると、そんだけ買っておまけがそれだけかい!と突っ込みたくなる事請け合いなので毎回無視しています。

ちなみに今回は50万円〜200万円の購入でハーゲンダッツアイスのミニカップ2個の商品券が2枚(しょぼ!)、500万円までで4枚、それ以上だと6枚です。

無理して買うよりぜってー、西友の安売りの時に買った方が得。

そんな小市民の小言が言いたいんじゃなくて・・・

一緒に入っていた投信のパンフレット「住信グローバル・インカム&プラス(毎月決算型)」というものに注目しました。

これは、今人気の外国債券への投資で得られた収入は毎月分配しますっていう投信に近いのですが、特徴として外国債券70%の残り30%を日本株式に投資して3ヶ月毎の決算では株式売却益や配当で得られた利益を更に上乗せして分配しますって商品です。(しかもそれをボーナス分配と呼んでます)

・・・ただ毎月分配してるだけだと他と違いがないのでそう来ましたか。

きっと、毎月分配型を買っている人は3ヶ月に一回ボーナスが出るように頑張りますから乗り換えて下さいねって事なんでしょう。毎月分配型なんて商品を買っている人ならボーナスという言葉に惹かれてちょっと欲を出してしまいそうな巧みな戦略と言えましょう。

ここで、預金の利子と投信の分配金の違いについて混同している人が多い気がするので書いてみます。

預金の場合は半年や1年に1回利子がついて元本が増えます。そして、利子がつくまでは元本の金額は変わりません。100円預けていても、利子がつく日まで100円のまま。

でも、投信の場合基準額は毎日金額が変わります。(投資した株や債券の時価評価をしているため)

そして、預金しかしてなかった人が間違って認識してそうな投信の分配金はこの元本から一部を削って出しています。つまり、100円で買った投信が120円の価値まで上がっていたけど、今月は10円分配って事にします。すると元本が110円+分配金10円という風に分けられます。これだけだと合計金額は変わらないのですが、分配金には10%の税金がかかるので9円になります。結果、分配しなかった場合と比べて1円税金払った分損してます。

というように、分配すること自体に意味はありません。でも、預金しかやってなかった人は分配金=利子と思いがちなのでたくさん分配金が出た方が得に感じてしまいます。

せっかく、利子が利子を呼ぶ雪だるま式の複利を毎月分配型投信は毎月国に税金を払って少しずつ複利の効果を少なくしてしまっています。

投信を買うときはできるだけ分配金を出さないものがオススメです。