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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

金融広告を読め

!3 金融広告を読め 

!5 吉本佳生 著   光文社新書

金融機関の広告の裏に潜むリスクを暴きだした名著だと思います。

最初にどこかで見た事のありそうな架空の金融商品広告を出し、その後その商品について解説がなされます。

広告って大きな文字に目がいきがちですが、そこはスルーして小さな文字をしっかり読む事が大事という事が解説を読むとよくわかります。

外貨預金のキャンペーンやミニ地方債、毎月分配型ファンド新興国債券、ファンドオブファンズなどなど購入してはいけないハズレ商品オンパレードに、じゃあ一体何を買えば良いんだ?と悩んでしまいそうになること請け合い。

自分も一部商品は高コストに目をつむって仕方なく購入していますが、これから投資を始めようとしている人はまず読んでみた方がいいと思います。

著者曰く、金融機関には色々な人が来ますが、騙されない常識人にボッタクリ商品を勧めてしまうと取引銀行を変えられてしまう恐れがあるため、「騙されやすいカモ」にだけ興味を引く広告を貼り出す事で、わざわざボッタクリ商品を買いにくるのは「カモ」だけという客の選別をしているそうです。

「カモ」にならないように勉強が必要ですね。