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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

世界各国の株式インデックスは100年で何倍になったか?

今日発売されたフィナンシャルジャパン誌の特集「投資戦略の発想法実践編」に1900年〜2000年までの各国の各インデックスの推移のグラフがありました。

全世界の株式インデックスは1900年を1とした場合、2000年には351と凄まじい成長を遂げている事がわかります。

19世紀に覇を唱えたイギリスは316と全世界平均以下なのに対し、20世紀の覇者アメリカは824とものすごい成長力です。

他の国ではスウェーデン1927、オーストラリア1502、カナダ500なんてのがある一方、フランス46、スペイン42、ドイツ39、イタリア14など欧州本土はあまり成長しなかったようです。

じゃあ、日本はどうだったのか?

1988年には世界の株式時価総額の43%を一国で占めた勢いを加味してもわずか118。

意外に成長していません。

それでも債券や短期債では0.1〜0.2程度に下落している事を考えたら株への長期投資が有効だという事実に変わりはありません。

とにかく、長期間株式市場に留まり続ける事。これが大事だと思います。

本屋さんに行くと景気のいい事を書かれた木村剛氏曰く「筋悪の投資本」がこれでもかというくらい並んでいますが、ああいうチャートや自動売買の本が本当に有効なのだとしたら、確かに年金問題なんて全然問題にならなくて、みんながそういう手法で株式投資をすればお金持ちになれるんでしょう。

年金の代わりにあの手の本を贈呈すれば解決してしまうかも。

でも、結局は競馬の必勝本と同じであの手の本はほとんどが読む価値すらない(もっというと環境保護の面から紙とインクですらもったいない)本なので気をつけましょうね。

昨今の株本の状況について憤っている木村氏の雑誌「フィナンシャルジャパン」にもデイトレードで儲ける本の広告が入っていたのには苦笑してしまったけれど。