独立系投資信託評価機関のモーニングスター社の投資信託評価(モーニングスターレーティング)の評価基準が10月から変わってたんですね。
これまでは6つの大分類(国内・国際/株・債券・ハイブリッド)毎にリスク調整後リターンで評価していたのを47の小分類(モーニングスターカテゴリー)毎に過去3年間のリスク調整後リターンで評価することになりました。
また、評価対象が設定後3年以上の投資信託のみに変更されています。
[モーニングスターレーティングの変更について]:http://www.morningstar.co.jp/home/kaisya/pressr/etc050914.htm
この変更により、同じ性質を持つ投信同士での比較がよりしやすくなった反面、同一カテゴリーに対象投信が少ない場合はレーティングがより動きやすくなっています。
また、以前は国内株式ファンド全体と比較されていたので★の数が少なかった国内大型株ファンドではカテゴリー毎の評価に変わった事で★の数が大幅に増えたファンドもでてきています。
結果として以前の評価では最高評価の★★★★★だったファンド118のうち、新評価でも★★★★★を維持しているのは50に過ぎません。中には★★まで格下げされたものまで存在します。(逆に★★から★★★★★に上がったのもあります)
ちなみに、僕が購入しているファンドだと「さわかみファンド」が ★★★★★→★★★★に格下げされました。
購入していないファンドですが、格上げ組としては
「ノムラ・ジャパン・オープン」★★→★★★★★
のように国内株式ファンドの中では不振だった「国内大型グロース」ファンドの躍進が目立ちます。
逆に格下げ組には
「小型株ファンド」★★★★★→★★
なんてのもあります。
国内株式ファンド全体では評価の高かった小型株ファンドカテゴリーではカテゴリー内での評価に変わってしまいこのように大幅格下げされたものも出ています。
このように、ファンドの評価は結構変わっていますので注意が必要です。
大型グロース株ファンドカテゴリなんてのは小型株ファンドカテゴリに比べてリターンが少ないので★の数が少なくなりがちだったのですが、カテゴリー内での評価になると販売側としては売りやすくなりますよね。(ライバルが同一カテゴリだけになるわけだし)
とはいえ、より細かい評価ができるようになったというのは、それだけ投資信託の数が増えた裏返しなんでしょうね。