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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

アセットアロケーション:2006年からの資産運用

1月8日の日経新聞に2006年からの資産運用という題で専門家が考える推奨アセットアロケーションがいくつか紹介されていました。

このアセットアロケーションの前提条件は

・年齢は50代

住宅ローンは完済

・老後資金は目処がたっている

・余裕資金が1000万円

の4つです。

FP 神戸 孝氏

複数の投資信託を組みあわせて分散効果で全体のリスクを抑えながらも比較的高い収益を期待する。

<配分>

世界CB投信t30%

 株高局面では値上がりしやすく、株安局面では下落率が低い

外債投信tt30%

 国内株が振るわないリスクに備えて反対の動きをする

国内成長株投信t20%

 今後は業績による選別が強まる

中国株投信t10%

 2008年の五輪にかけて堅調な値動きが期待できる

預貯金tt10%

富国生命財務企画部長 桜井 祐記氏

単に資産を増やすだけでなく知的好奇心も満たすの目標に

<配分>

国内株tt34%

 国際競争を勝ち残れる分野で商品の質や売れ行きを自分で確認できる銘柄へ投資

ドルユーロ国債・MMFtt33%

 ドルとユーロのMMFに半分づつ 半年くらいかけてじっくり購入する

預貯金tt33%

FP 紀平 正幸氏

国内株、債券、不動産と外貨への分散投資を薦める

個人向け10年国債中心に一時的な運用先としてREIT

<配分>

個人向け国債t40%

 金利上昇リスクに耐えつつ元本を確保

J-REITtt30%

 一時的な運用先として 大手不動産系のREITなら堅実な運用先となる

国内株tt20%

 大手銀行株が一つの選択肢

ドルMMFtt10%

 円安への備え

田辺経済研究所代表 田辺 孝則氏

円安に備えて外貨建資産中心、成長が期待される市場への投資

06年は一時的な円高になると見られ、外貨投資のチャンス

国内株は個別株なら根動きの安定した高配当株。投信なら成長が期待できる小型株や新興ファンドが狙い

<配分>

外貨債券tt50%

 通貨を分散させるドルとユーロが20%ずつ、オーストラリアとカナダを5%ずつ

インド株投信t5%

 高い成長力に期待

中国株投信t5%

 高い成長力に期待

資源株投信t5%

 高い成長力に期待

国内株投信t35%

 個別株なら値動きが安定する高配当株や国際優良株が無難

 投資信託なら高成長を期待できる小型株や新興株ファンドが狙い目

人それぞれ、色んな相場観があっての資産配分なのでしょうけれども、株以上に割高と言われているJ-REITに高い配分をしたりと斬新な資産配分を提案する人もいて興味深い記事でした。

たぶん、長期的にこの資産配分で固定していくという意味での配分を提示してきた人と今年の相場観から配分を調整して提示してきた人の2通りの人がいるんだと思います。

あと、せっかく前提条件を付けたのならばこの資産配分だとどの程度のリスク/リターンを見込んでいるのか付記した方が良かったんでしょうけどね。