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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

ブリティッシュテレコムもコモディティへの投資を拡大

ロイターの「商品投資は年金運用のリスク軽減のための「保険」=英ハーミーズ」というニュースによると、英国の大手運用会社ハーミーズコモディティへの投資はリスク軽減を果たすための保険になると判断しているそうです。 実際、ハーミーズが運用しているブリティッシュテレコムのポートフォリオにもコモディティは3%程度含まれていて、今後割合を増やしていくそう。 元々は分散効果を高めてポートフォリオのリスクを抑えるのが目的で投資を始めたものの、インフレの際のリターンを期待することもできるとのこと。 また、記事の中にBTのアセットアロケーションについて書かれた場所がありました。 BT基金の資産は英国最大の約380億ポンド(約9兆円)で、資産構成は株式が4割、債券が3割、不動産を含むオルタナティブが3割。オルタナティブの半分が不動産で、残り15%のうち、へッジファンドが5%、プライベート・エクイティが4%、商品が3%、インフラが1%で、その他が2%。 BTは年金基金とはいえ株が4割、債券が3割、その他が3割とおおよそ資産三分割で投資しているんですね。日本の年金基金では考えられない比率です。 この比率は個人でも参考にしていいバランスのとれたアセットアロケーションだと思います。 また、BTが投資している商品指数について BT基金が商品分野で最初に投資したのはゴールドマンが算出する商品指数GSCIのエネルギー比率を下げた調整型指数GSLEに連動するファンドで、原油、穀物、貴金属などの複数の商品先物分散投資した形 という記述があります。 GSCI Light指数に連動するコモディティファンドとして日本で購入できるのは今のところニッセイコモディティファンドのみで、だいたいはAIGダウジョーンズコモディティ指数に連動するのが主流だったのですが、年金基金でGSCI Light指数が投資対象になったりしていたんですね。