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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

地球を殺そうとしている私たち

オーストラリアの環境学者が書いた地球温暖化についての本。

序文はWWFオーストラリアの会長が書いています。

地球温暖化がなぜ発生してどのような問題が起きるのか?また、どうしたら良いのかというのが一冊にまとめられていてこの問題についてちゃんと理解することができました。

最も信頼できる科学的データによると人類は2050年までに二酸化炭素排出量を70%削減する必要があるそうです。

70%というと途方もない数字に感じますが、身近にできることでは自動車をハイブリッドカーにするだけで二酸化炭素排出量を70%削減することができるそうです。

とはいえ、一番の問題は石炭を使った火力発電所にあるそうなので中国などが石炭火力発電からグリーン電力に切り替えないといけないのですが・・・

また、二酸化炭素は大気中に約100年残存するので今から排出量を劇的に削減できたとしても20世紀にわたって排出してきた二酸化炭素が残存しているのですぐに効果が現れるわけでもないのがやっかいなところというのがわかりました。

著者は解決策として風力発電地熱発電に切り替えたり(原子力発電には否定的)ハイブリッドカーに乗ることで二酸化炭素排出量を削減するよう訴えています。また、大量の化石燃料を燃やす航空機が飛行高度を下げることでも二酸化炭素排出につながるとか。

最近やっとアメリカやオーストラリアが対策に重い腰を上げましたが地球全体の話なのでもっとみんなが気をつけないといけないなと思いました。