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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

石油が枯れる日

石油が枯れるというのは子供の頃から言われていた事なのですが、結局新しい油田が次から次屁を発見されていて、結局いつになったら枯れるんだろう?と思っていましたが意外に早くその日は来そうです。

石油が枯れる日(ナショナルジオグラフィック)

サウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコのサダド・I・アル・フセイニ氏が2000年に発表したレポートによると2004年で石油生産量は頭打ちになり、横ばいの期間も15年ほどで後は減少に転じると言っています。

フランスの石油会社大手トタルのCEOは2020年に石油需要が供給を上回ると明言していますし、今年の1月にはロイヤル・ダッチ・シェルのCEOが2015年以降、採掘容易な石油と天然ガスの供給量では需要を賄えないと話しています。

油田の探索技術は向上しているものの60年代以降、新しく発見される油田の数は減り続けていて、原因としては見つけやすい大きい油田は既に発見されているからだとあります。

2007年11月にブラジルの沖合で発見されたトゥピ油田は2000年代に入って発見された最大級の油田ですが、埋蔵量は80億バレル。1948年にサウジアラビアで発見されたガワール油田の15分の1の規模でしかないそうです。

小規模な油田は大規模な油田よりも採掘コストもかかるので、その分が原油価格にも反映されることになりますし、石油需要は増え続けていますので石油会社大手コノコフィリップスのCEOは2010年には世界の石油生産の4割がまだ見つかっていない油田から採掘されなければならず、2030年にはすべての石油をまだ見つかっていない油田から採掘しなくてはいけない事になると話しています。

いよいよ石油枯渇が近い未来に起きる事を見越して石油産油国がSWFを通じた投資に向かっているんでしょうね。

安い石油の時代は終わりに近づいているようです。