日経ヴェリタスに「インデックス運用に勝つ」秋の夜長にお薦め投資本という事で20冊の投資本が紹介されていました。
銘柄選び・投資戦略を学ぶ9冊という事で「バフェットの銘柄選択術」「バフェット式投資の原則」「賢明なる投資家」も選ばれていました。
自分も以前個別銘柄への投資をしていた時は「賢明なる投資家」や「バフェットの銘柄選択術」なんて本は良書だと思っていましたが、賢明なる投資家を読んだだけでちゃんとバリュー投資できるかどうかはなかなか難しいものがあると思います。
バフェットの銘柄選択術なんかも、バフェット流投資のエッセンスは書かれていますが、これがバフェットの全てではないので真似すれば良いというものでもなく、中途半端な知識は逆に危ない気がしてます。
実際、この間もそうでしたがバフェットは配当利回り10%の優先株を購入したり、企業を丸ごと買収することによる成長など、単純な株式投資で年率20%超の成績を残した訳ではありません。
そういう意味ではバフェットを知るのであれば「最高経営責任者バフェット」や「バフェットからの手紙」を読んでおとなしくBRK.bなりBRK.aを買う方が間違いがありません。
また、基本的に選ばれた本が個別株投資の本で、投資信託を利用した投資を薦めているのはシーゲル教授の「株式投資の未来」くらいしかありません。
確かに、アクティブファンドの選別方法って本はあんまり思い浮かばないのも事実ですが・・・
最後にインデックス運用の力を知る3冊という事で「インデックスファンドの時代」「月光!マネー学」「ウォール街のランダムウォーカー」が紹介されていました。
月光!マネー学は読んだ事がありませんが、残りの2冊は確かに良書です。
今のような相場だとインデックスファンドで国際分散投資していても下がってしまうので、これからマスコミによるインデックスファンドバッシングもしくは国際分散投資バッシングが始まると個人的に感じているのですが、「インデックス運用に勝つ○○」というタイトルができるくらいインデックス運用も一般的になったんですね。