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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

レオスの「ひふみアカデミー」に参加してきました

2月9日に開催されたひふみアカデミーに参加してきました。

レオスの親会社が変わったという事と、大幅にキャッシュポジションを増やして来たという事でファンドマネージャーがどんな考えで運用しているかを知りたくなったのが主な目的です。

レオス・キャピタルワークスまで会社から行きやすいという事で市ヶ谷から歩いてみたのですが思いのほか距離があり、到着したのは19時ギリギリ(というかセミナーが始まった直後)でした。

参加者それぞれが自己紹介と聞きたい事を話して、ファンドマネージャーの立田さんが質問をふまえながら現在の運用状況について語るという双方向性の高いセミナーです。

当日は日経ヴェリタスの取材が入っていたのでそのうち記事になるんでしょうけれども、どんな記事になるのか楽しみです。

セミナーに参加してわかったことは

・レオスが他社からの出資を受け入れる話は以前(ひふみ投信設定前)からあった話で、新社長は運用のことは素人なのでCIOの藤野さん以下今までのメンバーに任せてくれている。これまで通りの自由な運用ができるので心配しないで良い。

オバマさんへの期待はいずれはげて株価の下落局面が来そう。ただ、去年のような極端な下げにはならないのではないか?

・立田さんの運用方針はファンダメンタルズ、マクロ/ミクロ分析もチャートも政治、経済などなど全てひっくるめて総合的に将来を考えた結果の投資。

・将来の姿を思い浮かべる時、その前提条件は本当に正しいのか考えに考え抜く。「こういう前提であればこうなると思う」で投資しない。

・キャッシュポジションの制約がなく、大型株にも外国株にも投資できるひふみ投信であれば数千億円規模の運用はやれる

・今までの投信はツールは提供するけど資産配分はお客様まかせだった。(バランスファンドにしてもどの配分を選ぶのかは顧客判断)ひふみ投信はそこまで含めて全て任せられる投信を目指している。

・現在の口座数は450程度(レポートに口座数を記載するようお願いしてきました)

ファンダメンタルズ分析は知ってて当たり前の事だからそれだけで投資できないというのは深いなあと思いました。

一時期流行した個人バリュー投資家達がファンダメンタルズ分析と事業内容の分析のみで痛い目に合っている姿を見て来た自分としては「深い」言葉でした。

前提条件がそもそも正しいのか精査するというのも「深い」ですよね。

後は、世の中の多くのアクティブファンドがインデックスに負けるのはキャッシュポジションの自由度が無いというのが大きな原因じゃないかと今回のセミナーで感じました。

フルインベストメントのファンドであれば、みんなが下がる時にはどうしたって一緒に下がってしまいます。昔のさわかみファンドもそうでしたが、キャッシュポジションを機動的に動かせるアクティブファンドはインデックスに勝ちやすいのではないか?そんな気がしました。

大手投信会社の投信だとこうやってファンドマネージャさんと直接お話できる機会がないので、どのくらいお任せできるのか過去の運用成績やポートフォリオから見いだすしかありませんが、立田さんは実際にお会いして運用のプロってこういう人なんだなあと素直に尊敬できるそんな人でした。

今の資産規模だと正直なんでもできるだろうから、TOPIXを超えるこの運用成績も当然だなと。

まだ運用開始から4ヶ月という事で正直様子見しながらの積立でしたが、安心しておまかせできそうだと僕は判断しました。主力ファンドの1つとなるように買い増しします。

この他にも色々勉強になることがありました。

ひふみ投信に興味をもたれている方は是非参加することをお薦めします。