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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

ノーロードで信託報酬0.2625%のインデックスファンド登場

ニッセイアセットマネジメントがこれまで401k専用だった日経平均インデックスファンドを6月から一般販売開始される見込みというニュースがありました。

「知られざるインデックス運用の世界」をニッセイアセットマネジメントに聞く――ノーロードで信託報酬率(0.2625%)が業界最低の日経平均連動型を一般投資家向けに投入(QUICK Money Life)

ニッセイ日経225ファンド

販売手数料:0%

信託報酬:0.2625%(税込み)

信託財産留保額:0%

設定開始日:2004年1月

純資産残高:119億円

年率0.2625%という信託報酬はETFにも迫る圧倒的な低コストです。

投資家のコスト意識の高まりを背景に遂に401k向けファンドを一般販売するという流れが生まれ始めたようです。

過去の運用成績を見るとTOPIXに上方乖離が見られるものの、それは配当分であり実際のリターンは配当込TOPIX-信託報酬でほぼ一致しています。

また、この記事では実際にインデックスファンドをどのように運用しているかが細かく書かれていてインデックス投資家の人には興味深いものとなっています。

日経225ファンドでは225銘柄全てを組み入れる完全法を採用しているそうです。

これにより、指数との乖離をできるだけ少なくしているものの、実際には解約に備えてある程度の現金を持ったり日々の資金流入/流出による買い入れ、売却による乖離を防ぐ為に先物を利用しています。

(200銘柄超を最低単位で一通り買うには2億円必要なのと短期間に売買をすることを考えると先物を利用した方がコストが抑えられる)

また、兄弟ファンドのニッセイTOPIXオープンは「コアバリュー方式の層化抽出法」を採用しています。

これは時価総額の大きな銘柄は所定の割合で購入し、残りについては業種構成比率を考慮して比率を調整しながら組み入れる事によって全ての銘柄を購入しなくても指数に近似した運用結果を出す方式です。

最後にインデックス投資についてフリーライダーと呼ばれる点についてこんな考えを持っているようです。

インデックス運用への傾斜が強まると株式市場の効率性が高まるのではなく、逆に株価指数に採用されていない銘柄や、比重の低い銘柄が割安で放置されるなど、むしろ市場の非効率性が顕在化するようになるのではないか。結局は、それを狙ったアクティブ運用が盛んになるというように揺り戻しが起こり、今後も両者はその割合を変えながらも共存していくと思う。

資金の大きな年金基金とかについてはSRIファンドなどのようにインデックス以外にも買いたいファンドはこれからも出てくるだろうし、個人投資家はあまり気にせずインデックスにタダ乗りしておけばいいんじゃないかな?と個人的には思います。

僕個人的にはインデックスファンドだけではなくアクティブファンドにも投資しますけど。

それにしても、大手証券会社の一角ってどこなんだろう?