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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

おらが町投信構想がバブル的発想だったとは思いたくない

さわかみ投信の澤上社長の号令のもとに日本全国に独立系FoFs投信会社を立ち上げるという「おらが町投信」構想。

昨年いくつかの投信会社が登場したものの、折しも金融危機と時期が重なってしまいなかなか残高を当初の目論見通り集める事ができていません。

思えば、全国各地に独立系投信会社を作る・・・そんな構想自体がミニバブルに踊っていた幻想だったんだと思う人もいるでしょう。

かつてインターネットプロバイダーの業界においてもいたるところに小規模プロバイダーが乱立する時代がありました。

Windows95が発売され、インターネットを利用する人が増えるからやれば儲かる的発想で異業種からもどんどんプロバイダー事業に参加してきました。(自分が昔HP用に契約していたEditNetというのは同人誌などを印刷している会社がやってましたし、MTCIという会社は違法に資金を集めて経営破綻したりもしました。)

そんなプロバイダー事業はやがてOCNという巨人の参入で小規模プロバイダーが淘汰される結果になったので投信業界とは状況が異なりますが、独立系投信会社の場合は既存の運用業界にいた人たちが既存の投信会社にいてはできない市井の人たちの為になるファンドを作ろうとして立ち上げたものです。

その点でプロバイダー事業のように儲かりそうだからあちこちで湧いて出た会社とは出自が違います。

ネット証券の世界も異業種からの参入があったりと華やかな時代は終わって淘汰される時代になりましたよね。

個人的にはその中ではマネックスの創業の志に自分は共感を覚えています。

独立系投信会社についても創業の志に共感して僕は投資をしています。

将来、いくつかの独立系投信会社は経営的に失敗するかもしれない。

でも、そのチャレンジに共感できる部分はしっかり応援したいというのが僕の想いです。

共感できなくなったファンドは解約しましたしね。