ひふみ投信 運用報告書
先日、レオス・キャピタルワークスからひふみ投信の第一期運用報告書が届きました。(こちらでPDFを見る事ができます)
日本初で唯一の長期保有すると信託報酬の還元がある低コストなアクティブファンドなのですが、設定から1年の間に運用会社の株主が変わったり、運用責任者が交代したりと色々あった1年でもありました。
そんなひふみ投信の運用状況です。
運用実績
ひふみ投信 +20.5%
TOPIX -16.3%
ベンチマークは設定されていないのであくまでも参考としての比較になりますがTOPIXが-16.3%だったのに対して+20.5%。かなりアウトパフォームしています。
まさにリーマンショック吹き荒れる最中での運用開始でしたが、最初の1ヶ月でうまく立ち回ったのと途中から現金比率を高めながら「守りながらふやす」運用がハマりました。
ここぞ!という時は大立ち回りをしますが、普段はしっかり守りを固めているまさにこれ一本でお任せできるんじゃないか?という気がするファンドでした。
諸費用明細
信託報酬 109円
売買委託手数料 48円
保管手数料 1円
合計 158円
信託報酬は税抜きで0.98%ですが、他に売買委託手数料が0.42%程度かかりました。
これは後述しますが、回転売買率が高かった事によるものです。
設定初年度なのでこんなに高かったのか、今後も高い水準を維持するのか?
2期目以降も引き続きチェックしたいと思います。
隠れたコストも含めた初年度の総コストは税抜きで約1.42%程でした。
ただ、このコストに十分見合う成績を残してくれていますので問題ないと思います。
売買高比率
3.91
初年度とはいえ約4回転させたことになり、かなりアクティブに振る舞っていた事が伺えます。
元々低コストのファンドではありますが、バイアンドホールド型の運用ではないので隠れたコストとして売買手数料は無視できない存在になる気がします。
ひふみ投信の販売状況
口座数:627
男性比率:84.2%
女性比率:15.8%
年代別比率:
19歳以下 2.9%
20代 11.7%
30代 37.4%
40代 29.4%
50代 12.0%
60代 5.8%
70代 1.0%
他の独立系直販投信と同様30〜40代男性を中心に支持を集めています。
今は決して資産持ちではないものの、長期投資をしたいという顧客に支持されていると見て良いのではないでしょうか?
ちなみに平均積立金額は25,237円ですが、50代以上が50,000円と突出しているのに対して40代までは1万円代後半から2万円代前半に位置しているので中央値は月22,000円程の積立と思われます。
設定から1年で色々あった投信ではありますが、毎月必ずファンドマネージャーと話せるセミナーを開催したり顧客との距離が近いファンドだなと感じています。
個人的にもこの1年で様子を見ながらも徐々にアセットアロケーションの中の構成比率を高めて来ました。
運用責任者は残念ながら交代してしまいましたが、その後2回セミナーに参加して考えた結論としては、引き続きひふみ投信を購入しつつ応援もしていきます。