ひふみ投信の4月度の運用レポートが公開されています。
先月と比べると現金比率が上昇し、組み入れ銘柄も結構入れ替わっています。
11日に行われた運用報告会(ひふみアカデミー)のUst配信でも運用状況についてファンドマネージャーの藤野さんが詳しく話されています。
これからの相場観について:
景気は良いものの不確定要素が増えてきていると考えた結果、4月は一部銘柄の売却や一部売却(スライス)を行ったそうです。
2月から3月にかけての株価の上昇が急ピッチだったため、目先調整が入るだろうと考えて3月末の株式比率80%から4月末は75%まで株式比率を下げて現金を持つようにしています。
GWには何故か世界の株式市場が大きく動くことが多く、今年もNYで大きく株価が動いたものの事前に現金比率を上げておいたので、そのタイミングで買いに入ったという事です。5月はこれからも変動率が高そうなので状況を見ながら売り買いしていくそう。
現金比率を運用者が調整してくれるというひふみ投信の性質が遺憾なく発揮されています。
組入銘柄について:
朝日印刷:
富山にある薬品や化粧品向け印刷会社。薬の外箱や効能が書かれた紙などを印刷しているが、効能の紙などは薬事法に沿った内容の印刷する必要があり、ニッチな存在。化粧品の外箱も美白効果をうたうものなどは綺麗な外箱にしないと売れないが、そういった特殊な印刷ができる技術も持っている。
米国でiPadがリリースされ非常に売れている。日本でも同様に売れると考えているが、アップルは外国株。日本株で良い影響を受けるのは?と考えてソフトバンクを再度購入。Twitterに出資しているデジタルガレージを売ったお金で購入した。Twitterはこれからも伸びると考えているが、これからメディアに頻繁に登場するのはiPad。また、欧州の景気後退の影響を受けにくいのも魅力。
ひふみ投信データ:
純資産額:5億18百万円
4月の騰落率:+1.68%
資産内訳:
日本株:74.01%
現金:25.99%
2 新光電気工業(三菱商事)
3 ユニプレス(楽天)
5 朝日印刷(日本電産)
9 総合メディカル(ニトリ)
10 日本電産(飯野海運)
※カッコ内は先月の組入順位