ちょっと前になりますが、レオス・キャピタルワークスで毎月行われているひふみ投信の運用報告会「ひふみアカデミー」に行ってきました。
ひふみ投信の6月度の運用レポートはこちら
6月の騰落率は-2.03%、参考指数としてTOPIXは-4.43%でした。
純資産総額 5.19億円
受益権総口数 453,332,369口
参考:7月13日基準の過去3ヶ月チャート
青線:ひふみ投信
赤線:TOPIX
組み入れ上位10銘柄 *( )内は前月順位
1.ダイセキ(ミツミ電機)
2.ファーストリテイリング(ユニプレス)
3.ミツミ電機(新光電気工業)
4.ユニプレス(サイバーエージェント)
5.楽天(朝日印刷)
6.朝日印刷(デジタルガレージ)
8.山一電機(山一電機)
9.新光電気工業(ソフトバンク)
10.サイバーエージェント(ワタミ)
ひふみアカデミーでは運用レポートの内容に沿ってファンドマネージャーの藤野さんが最初の30分、運用内容の説明をします。
ここまでの内容はUstreamでも配信されています。
説明が終わった後は質疑応答やアナリストの方達から今考えていることや組み入れ銘柄について話がありました。
6月の報告メモ
・ファンドマネージャーというのはサッカーで例えると監督に近い役割。日本の4,000社の中からドリームチームを選抜して市場と戦っている。
・攻撃的な企業や守備的な企業があって、そのバランスを意識して配置した運用をする
・6月は全般的に厳しいマーケット状況だったので守備的な布陣をひいていた。例えば、グローウェルホールディングスはドラッグストア大手の企業で下げにくい銘柄
・守備的といっても、下げないようにするだけなら株を売って現金を持てばよい。次の上昇局面に乗るためにちゃんと成長ストーリーが描け、更に下げにくい銘柄に投資している。
・ソフトバンクに関しては中長期的な成長戦略は信頼しているものの短期的にはiPhone4やiPadが出て材料出尽くし感があるので売却して代わりに東宝を買った
・東宝は安定した不動産収入があり、映画の興行ビジネスもヨーロッパの経済がどうにかなった事で影響を受けるビジネスではない
・今年の夏は踊る大捜査線3と借り暮らしのアリエッティの日本が目玉。特に借り暮らしのアリエッティはスタジオジブリの新監督で過去に新監督の場合の興行収入はぱっとしていない。ただ、今回は前売り券の売上がポニョの二倍のスピート。市場からはあまり期待されていないので、当たると大きく、それほどでもなくても折り込み済
・映画の興行収入は初日3日間の10倍が目安とされていて、借り暮らしは5億円くらい行くと成功?
・現在は内需と外需が半々の比率だが、この先は内需の比率を増やして為替の変動を抑えるポートフォリオを目指す
・現金は10%程保有しているが、日経平均が10,000を超えた辺りで現金比率を上げ、9,000円を下回るようだと現金比率を下げる見込み
後半の話ではグローウェルホールディングスがどのようにM&Aを進めているか?という話がありました。
本部の方針を徹底させるのではなく、買収先を含めた連邦経営を推し進めており、個人経営で問題があったところにグローウェルホールディングスの経営ノウハウが注入されて既存店売上が伸びるのが特徴だそうです。
その他にはキノコ関係の会社について中国展開を目指しており、中国には日本の40倍ものキノコ市場があり、日本メーカーの白くてきれいなキノコは価格が高くても売れているという話がありました。その会社は日本ではカット野菜市場にも参入してトップシェアを取っているそうです。
実際にUstream配信された藤野さんのお話はアーカイブされていますので、こちらで視聴可能です。
今月のUst動画は3つあります。