昨日、レオス・キャピタルワークスで開催された草食投資隊による「草快塾」第二回に参加しました。
テーマは『投資信託について考える』
塾と名がつくように、講師が一方的に話すセミナーではなく、参加者もディスカッションして講師と意見交換する形になります。
今回印象に残った話は藤野さんが話された運用成績の事を英語では結果(Result)ではなく、パフォーマンス(Performance)と表すという話です。
音楽家が音楽を奏でるように、ダンサーが踊るように、運用者も運用しているというところにプロ意識を見ました。
結果だけならまぐれかもしれないが、何をしているのか、そのパフォーマンスを見て欲しい。
歌も自分で歌うカラオケは楽しいかもしれないけど、自分たちはプロならではのパフォーマンスを見せたいという言葉です。
他には中野さんの販売手数料は率ではなく、1回いくらというのが合理的なのではないか?という考えにも同意です。
説明にコストがかかるなら、そういう仕組にすべきですよね。
FPが商品を説明してフィーをいただき、証券会社としてはノーロードで販売という組み合わせが理想でしょうか?
同じ投資信託でも人によって評価が異なるというのも印象的でした。
証券会社と銀行で販売されているある債券ファンドの顧客満足度が違うという例を挙げ、証券会社は下がると乗り換えを奨めるので投信に対して損をした記憶がどんどん蓄積されるのに対して、回転売買を積極的に行わない銀行の顧客は基準価額が元に戻るまで保有し続けたことにより満足度が高いという結果が出たそうです。
下がった時でもいかに信頼して続けられるか?信頼できる投資信託をいかに見つけるか?
ここは投資信託に投資する上で重要な点だと思います。
チームディスカッションでは投資信託の好きなところ、嫌いなところを話し合いましたが、クセモノ揃いのうちのチームは嫌いなところが出るは出るは・・・
質疑応答では毎月1回の積立に疑問があり、毎日買い付けはできないのか?という質問が。
コモンズ投信では広島のセミナーで全く同じ質問が出たので、もっともな意見だという事で社内で検討してみたもののシステムコスト的に難しかったそうです。
現行法では投信会社は預り金を1週間程度しか預かれないのもあって、MRFを組み合わせないと厳しそう。
一部ネット証券では設定は面倒ですが、毎日買い付けの積立が可能です。
藤野さんから積立は引き落とし手数料がバカにならないという話がありましたが、規模が大きくなって銀行と料率を交渉できるようになりたいという話もありました。毎日買い付けだと電子交付を選んでいない人には郵送コストも洒落にならないレベルですね。
最後にコモンズ投信の渋沢さんがサッカーでも勝った試合だけ入場料を取るというような事はなく、パフォーマンスを見るという事に入場料を取っている。投資信託も運用というパフォーマンスを見て欲しいという話があってなるほどなと思いました。
今回は台風接近中につき懇親会が中止になりましたが、次回9月は懇親会も開催される予定です。
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