どら焼きと言えば、ドラえもんの好物という事で広く知れ渡っていますが、始めから今のような形のどら焼きだったというのではないようです。
江戸時代初期に江戸麹町で売られた「助惣焼(すけそうやき)」がルーツで、これは麩の上にあんこを置いて四角くたたんだものでした。しかも、このお菓子も幕末にはなくなってしまいました。
丸い形になったのは明治に入ってからで、日本橋大伝馬町にあった梅花亭の森田清さんが作ったのが始まりになります。日本橋大伝馬町といえば自分の会社のある場所。本店は新川に移転してしまっているのですが、今でも [小伝馬町]:http://map.www.infoseek.co.jp/dsp.dll?mode=2&name=03-3661-7604&psz=20&func=3&db=8&x=505636.783&y=130935.756&lv=3&adr=08422585553&wid=350&hei=350&tab=day&lk=ALL&km=1&ktab=i1&hgpsz=20&srcrst=0 に支店があるという事がわかったので探してみました。infoseekの地図だと電話番号で場所を検索できるからこういう時に便利ですね。
場所がわかってみると何の事はない、地下鉄日比谷線小伝馬町の1番出口のすぐ横にありました。いっつも通ってる場所だったんですねえ。確かに小さなお菓子屋さんがあるなあとは思っていましたけど、そんな由緒正しいお菓子屋だとは思ってませんでした。
小伝馬町の梅花亭。ローソンや牛角の入っているビルの1階にあります。小伝馬町駅の1番出口を出てすぐ左となり。
店内は人が3人も入れば一杯になるようなスペースしかありません。で、そこには発売がペリー来航の嘉永六年(1853年)という「亜墨利加(あめりか)饅頭」(初めての焼き和菓子)や六代目が考案した「佛蘭西饅頭(ふらんすまんじゅう)」などの昔からのお菓子と一緒にありました。
!2 これが、元祖どら焼きです。
薄っ! 薄皮まんじゅうのように餡子が透けてます。
一般的に想像される皮で餡子をはさむのではなく、皮と一緒に鉄板で焼いているのでこういう形になっているそうです。(ちなみに、皮で挟み込むどらやきの元祖は上野にある「うさぎや」さんです。)
皮が薄いので、皮と餡子のハーモニーを楽しむというよりは餡子の味を楽しむというようなお菓子になっていて、つぶ餡がおいしいです。皮が好きという人には向かないかもしれませんが・・・。
ちょっと値段が高めですけど(1個200円)、復刻版のお菓子という事でこのくらいの値段はいいんじゃないでしょうか。
どら焼き好きの方は是非、一度元祖どら焼きを食べてみてはいかがでしょうか?
[梅花亭]:http://www.norenkai.net/flash/shop/baikatei/baikatei.html
[味な老舗 梅花亭]:http://www.tokyo-np.co.jp/shinise/30.html