今、行われている参議院選挙。
ずっと、気になっていた事がありました。それは比例区の非拘束名簿式という方法です。
政党名じゃなくて候補者名で投票してもいいというこの仕組み、なんで比例区なのに候補者名で投票してもいいのか自分は理解してませんでした。
自分が小学校や中学校の公民で習った時の選挙制度だと単純に比例代表制で、政党の名前を書いたら得票数に応じて議席を取れるというものでした。
でも今は人の名前を買いてもいい事になってます。恥ずかしながら今までこの制度についてよくわからんかったもんで、ずっと政党の名前で比例は投票してました。
で、そろそろちゃんと調べるかという事で調べてみたんですけど、こんな仕組みでした。
1.政党は比例で選出させたい人の名簿を提出しますが、これには順位がついていません。
2.選挙で有権者は政党名もしくは名簿に登録された人の中から人の名前を書いて投票します。
3.開票では、名簿に記載された人の数も党に投票されたと換算されます。(党の獲得票数=党名での投票数+名簿に記載された候補者への個人名記入の票数)
4.その結果、その党に投票された数が決まり、その割合で議席が決定されます。
5.候補者名で投票された数の順に候補者を並べ替え、その順番に獲得議席を埋めて行きます。
な・る・ほ・ど。
単純な比例だと名簿下位の人がいいなあと思っても政党名での投票にしかならないため、その人が当選するためにいまいち役にたってない気がします。
その点この方法だと、比例でも個人名で投票することで当選させたい人の優先順位をあげることができるっちゅーわけですな。
そういういい点がある反面、タレント候補のような個人名で票を集められる人を出しておくと、議席を決める時の党の得票にもなるので、人気のない候補者も一緒につり上げてくれるという悪い面もあります。
一番悪いのは知名度だけで簡単に投票してしまうバカ有権者なんでしょうけど。(まだ投票に行くだけましだけど)
誰を当選させたいか選べるんだったら今度からは政党名で投票するんじゃなく、候補者名で投票しようっと。