三井住友銀行がUFJ銀行との統合を目指して上場されているUFJホールディングスの株式を9月末までに300株購入し、株主提案権を獲得しました。
一時はUFJホールディングス株を一般の株主からプレミアム付きの価格で買い集める敵対的買収を検討したりもしていましたが、結局は株主提案権を手に入れて既存株主に三井住友との統合に同意してもらうという方針に転換したようです。その裏には三菱東京FGがUFJ銀行(UFJホールディングスではないところがミソ)に出資するかわりに合併などの重要事項の決定には三菱東京FGの承認が必要という項目を盛り込むという策がありました。
UFJ銀行は上場していないため、仮に三井住友がUFJホールディングスの敵対的買収に成功しても、子会社のUFJ銀行を三井住友銀行と合併させるには三菱東京FGの承認が必要になってしまったからです。うまいこと考えましたね。
これ、考えついたのは明治維新の際に活躍した岩倉具視の子孫の方だそうです。
でも、これに対して1億円の出費で株主提案権を獲得した三井住友もなかなかやりますね。
それはいいとして、ここで気になったのは株主提案権の獲得条件です。調べてみると確かに株主提案権は株式の総発行株数の1/100もしくは300単位株以上の株を6ヶ月以上保有した株主に与えられているようです。
とすると、今一番安い上場株式会社だと一体いくらでこの権利を得られるのでしょう?
答えは話題のライブドアです。お値段なんと1単位390円(10/8現在)。117,000円であなたも株主提案権を手に入れる事ができちゃいます。株主提案権さえあれば合法的に株主総会の場で経営に口出しできるので総会屋さんが舌なめずりしそうですね。(質問などは1単位でもできますが)
なんども株式分割を繰り返して買いやすい価格にしたのは良かったのですが、これはやり過ぎだったのでは?やっぱり株価はある程度高い値段にしておかないと危険ですね。