ロイターに楽天投信の小川社長インタビューが掲載されていました。
インタビュー:若い世代に照準、低コスト国際分散投資ファンドで攻勢=楽天投信社長(ロイター)
・若年層の貯蓄性向が高まってきている
・金融商品取引法の施行で窓口で投信を購入するのは長時間説明を受けなくてはならず仕事のある若い世代には向いていない
・これまで投資に縁のなかった若い世代向けのファンドを
・長期で資産を形成するための低コストな国際分散ファンドが最適
・米国株式が入っていないのはサブプライム問題で今は投資する時期ではないと判断したため
提供するファンドは楽天株式ファンド1本のみで、10年先を見据えた事業なので最初はあまりお金が集まらなくても積立をしてくれる人が多ければ良いというスタンスだそうです。
楽天証券が投信販売に力を入れ始めましたので、積立もできるようなシステムになりましたし、何より既存のネット証券で手軽に売買できるというのは若年層にとってありがたいと思います。
おらが町投信は指定口座に振り込めば購入できるとはいえ、売却には電話しなくてはいけないですからね。
入出金もネット証券の方が楽です。(楽天証券はリアルタイム入出金がいまいちですが)
あとは、楽天株式ファンドが買取請求に対応していると他の株式や投信と損益通算ができて節税できるメリットがでてくるので対応しているといいなぁ。
個人的に楽天証券はインタフェースが使いやすくないので好きではないのですが、海外ETFとかにも力を入れていますし頑張っているなあと思ってます。いまのところバークシャーの保護預りのみになってしまっていますけど。
インデックスファンド好きなブロガーの方なんかは、楽天がやるなら例えばバンガードの個別インデックスファンドのFOFs(セゾングローバル〜のバラ売りっぽいの)の方がいいんでしょうけれども、結局海外ETFへのリレーで使われるだけで純資産額が積み上がらないという懸念もありますしね。
STAMシリーズもインデックスファンド好きのブロガーの間では盛り上がったものの、やはりマイノリティー、純資産額が積み上がらないという悩みをかかえています。(個人的には買ってますけど)
楽天投信やおらが町ファンドはブルーオーシャン戦略で、今までの金融機関が顧客としてこなかった人を対象に投信を販売していこうという発想なので、自分でアセットアロケーションも組めるしインデックスファンドで十分なんだと達観できているようなインデックスブロガーが楽天投信やおらが町ファンド構想、ありがとうファンドなどのFOFに魅力を感じないのはもっともな話です。
2007年はマネックス資産設計ファンドに始まってインデックスファンドによる国際分散バランスファンドが流行になりましたが、2008年はおらが町ファンドっぽい国際分散ファンドオブファンズが流行になるのでしょうか?(今までを見ると日本を含むグローバル株式ファンドって人気ないんですよね。AIGワールド株式オープンなんていいファンドだと思うんだけどなぁ)