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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

フィデリティの景気サイクルと2009年の投資環境レポート

フィデリティ証券で「景気サイクルと2009年の投資環境」と題したレポートが掲載されています。 それによると、経済には4つのサイクルがあり 1.リフレーション(景気後退)  景気が後退局面に入って低インフレの状態になります。中央銀行が積極的に利下げするのも特徴。この時期には債券投資がお薦め 2.リカバリー(回復局面)  利下げ効果により景気が回復局面に入ります。この時期は株式投資がお薦め。 3.オーバーヒート(景気加熱)  経済が積極的に成長してインフレが進み、中央銀行が利上げを行います。新興国株式やコモディティへの投資がお薦め。 4.スタグフレーション(高インフレ下の景気減速)  経済の成長が滞り、景気減速に入ります。現金の保有がお薦め。 さわかみファンドが目指していた時間軸アセットアロケーションはこの景気の波に乗るのが目標でした。 レポートでは 2001年1月〜2003年4月:リフレーション(債券) 2003年4月〜2004年4月:リカバリー(株式) 2004年4月〜2007年7月:オーバーヒート(コモディティ) 2007年7月〜 :スタグフレーションからリフレーションへ と書かれており、中央銀行の積極的な利下げが行われたことから回復局面は近いとあります。(最後だけ急に期間がぼやけてますが・・・) また、回復局面への条件として ・商品市場の下落 (済) ・中央銀行による利下げ (済) ・不動産価格の上昇 の3ポイントをあげており、残る条件は不動産価格の上昇という状況です。 実際にはもっと複雑なんでしょうけれども、相場の回復局面を見極める1つの見方にはなるのではないでしょうか? 投信を売る側のレポートなので、それを加味した上で読んでみるといろいろ勉強になります。