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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

ひふみ投信レポート(2009.1)

レオス・キャピタルワークスからひふみ投信のレポートが届きました。

1月は設定以来初のマイナスとなったものの、それでもTOPIXのアウトパフォーム記録は更新しています。

今回のレポートでは親会社が変わっただけでなく運用面でも大きな変化が見受けられました。

現金比率が大幅に増えています。(2.41%→37.66%)

ファンドマネージャーのコメントでも

・「淡い期待」は中期的には残念な結果となり、「非常に厳しい現実」は日常の報道で実感しているよりも厳しくなる見込み

・日本は輸出に依存しすぎていた体質が問題になり、根本的な処置に際して産みの苦しみを味わうことになる

・期待から現実に引き戻される過程において一時的に株価下落が見込まれる銘柄を精査の上売却し、現金比率を高めた

とあり、今後一時的に株価下落が見込まれるとの判断から現金比率を高めたようです。

この辺り、本当に柔軟な対応をするファンドですね。

ちなみに、同じ独立系投信の楽知んファンドも1月は組み入れ先ファンドの購入を控えたとあり、目先弱気な相場観が運用に反映されています。

銘柄数も設定来最小の27となりました。

運用方針には本当に共感できるだけに、今回の親会社の変更がちょっとね・・・って感じです。

レポートでも先日届いたDMでも会社の経営理念は引き継ぐとありましたし、ひふみ投信の運用体制も運用責任者(ファンドマネージャー)立石さん、CIO(運用最高責任者)の藤野さんがアドバイザリーという体制は維持とあるので直近では変化が無いと思うのですが、将来的にみて短期で利益を追求する形になりはしないか?資産形成応援団システムの改悪もしくは中止はないか?といった心配があります。

今後はISH社のグループ内の金融システムのインフラを活用してWebや携帯電話のサービスを拡充してゆくなど、利便性・お客様満足度の向上に積極的に取り組んでまいります。

とありますので、将来的にWebや携帯電話で売買ができるようになるのかもしれません。

さわかみ投信はオンライン取引について将来やるって言っていた気がしますが、それよりヴィレッジ造りの方が大事みたいですね)

藤野さんのブログを見ても苦渋の決断だった事は読み取れるのですが、経営陣の入れ替えというのは投資する側としてもショックでした。

楽天証券もそうなんですけど、IT企業って利益に対して近視眼的なところがあるのでどこまで粘ってくれるのかな?というところで漠然とした不安があります。(自分もIT系のSIerで働いてますけど)

月曜日のひふみアカデミーにも申し込みしたので、色々聞いてみたいと思います。