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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

日経平均は日経が運用するアクティブファンド?

楽天証券のレポート「山崎元 ホンネの投資教室」の最新号で「ポートフォリオとしての日経平均」が公開されています。 雑誌などの初心者向けの記事で最初はインデックスファンドから、値動きのわかりやすい日経平均に連動するタイプがお薦めとはよく書かれていますが、TOPIXとどっちを選ぶか?と言われたらより多くに分散投資TOPIX派だったので、日経平均についてあまりよく考えていなかっただけに今回の記事は面白かったです。 記事によると日経平均のリスクは29.44%、TOPIXのリスクは26.65%、TOPIXに対するβ値は1.08で、TOPIXと比較して値動きが軽いのがわかります。 山崎さん曰く これをアクティブ・ファンドのリスク度合いとして見ると、日経平均は「かなりアクティブなリスクを取ったファンドだ」と言えるくらいのリスクの大きさになっている。 率直に言って、日経平均と同じポートフォリオを持っているとすると、ファンドマネジャーとしては、かなり居心地が悪いだろうと思える。 だそうです。 2000年にも人気が出た銘柄への30銘柄一気入れ替え(全部で225しかないのに!!)で問題になったり、指数の連続性に疑問が残る構造なのと、人気の後追いになりがちなので割高になった銘柄が組み入れられて割安な銘柄を外すというのも問題です。 インデックス投資ナイトで山崎さんは「運用の下手なお金持ちのポートフォリオみたい」と表現していて、いい表現だなあと感心したものです。 最近、メガバンクが遂にノーロード投信を販売という事で瞬間風速的に話題を呼んだみずほ銀行のノーロード投信ラインナップですが、話題になったのは5年以上持つと普通のよりかコストが割高というのを明記した親切なのかなんなのかよくわからない「みずほ好配当日本株オープン(ノーロード型)」でした。 でも、実はもう一本ノーロード型の投信がみずほ銀行で販売されていて、それがDIAMの「日経225ノーロードオープン」。 マネックス証券などでも古くから販売されていて、別に目新しくもないのですが最近では日経のサイトなんかにも広告を出したり、突然表舞台に登場してきて、スペシャルサイトまでできちゃいました。 インデックス投資が盛り上がりそうだと踏んでスペシャルサイトを作ったのかもしれませんが、できれば信託報酬を控えめなTOPIX連動のインデックスの方が嬉しかったなぁ。 みずほ銀行で取扱開始と書かれているので、主にみずほ銀行のお客様向けにつくったんでしょうけど。 山崎さんの記事にもあったように日経平均株価はあまりいい投資対象だとは思いませんが、これを機に他の銀行でもインデックスファンドくらいはノーロードにしてくれると一般の人にとってはいい事だと思います。(できればTOPIXMSCIインデックスファンドの方がいいけど) 銀行がノーロード投信を本気で販売してくるかって問題が残りますけどね。