フィデリティ証券で朝日ライフアセットマネジメントが運用(実際はハリス・アソシエイツ)する朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(愛称Avest-E)の特別レポートが
公開されています。
バリュー投資で有名なハリス・アソシエイツが運用する外国株アクティブ
ファンドという事で一時期かなり有名だったのですが最近は運用成績の低迷で存在感が薄くなっていたのですが、パフォーマンスも回復基調という事で販売促進という意味もあると思います。
レポートの1枚目には過去の成績が書かれていて、2007年に参考指数に負け、2008年は参考指数並の成績だったものの2009年度に入って参考指数を大幅にアウトパフォームしているのが見て取れます。
3枚目には朝日ライフアセットマネジメントとハリス社の
ファンドマネージャーとの間でスモールミーティングが開かれたとあり、運用内容についての説明が書かれています。
この中で注目したいのはこの部分です。
ハリス社では、ボラティリティやトラッキングエラーをリスクとは捉えておりません。恒久的に投資家の資本が失われてしまうことがリスクだと考えています。本来の企業価値を充分に下回った割安な価格で質の良い優れた会社を買うことが出来れば、これこそが投資家の資本を失うというリスクを減らすことに繋がります。
ボラティリティやト
ラッキングエラーをリスクと考えていないというのはバリュー投資家たるもの心に留めておきたい一言です。
現在の景気状況は力強い回復とは言えませんが底は打ったと認識していますので、リスクに対して充分なリターンを得ることが出来るポートフォリオであると考えています。
景気の状況については底打ちと考えている様です。
個人的には底は打ったものの、これから秋にかけて期待がはげて下落局面があると考えてキャッシュ中心のポジションに切り替えています。
ハリス社では、エマージング市場にバリューのある銘柄はいくつかありますが、それ以上に先進国に魅力的な銘柄が多いと考えています。市場はエマージングの成長性を過信するあまり、新興国への投資に伴うリスクを忘れてしまっている状況です。
新興国株の組み入れ比率にも注意が必要という事です。
先進国で十分に割安な株を購入することができればわざわざ
新興国の株を買うまでもありません。
これは
企業価値に対して30%割安な株価の株を購入するという投資哲学のハリスだからこそ言えることなのかもしれませんが。
最近ちょっと低調だなと思っていたAvest-Eですが投資哲学はしっかりと守られているようですね。