最近流行の時代劇映画ですが、やっぱり日本映画は時代劇がいいですね。
子役時代の話が半分くらいあるので、20年もの長い間相手を思っていたという背景をうまく詰め込めたんじゃないかと思います。(vegeは文四郎の子役が気に入ったらしい)
特に、亡くなった父親を大八車に乗せて帰る途中の坂道で「ふく」が走って来るシーン。
二人の間に言葉はないんだけれども、ちゃんと心は通じ合うというのがいいねぇ。
こういうのは、ハリウッド映画じゃできないでしょ。
ところどころ、ストーリー的に意味不明な場面があったり変な特殊効果が使われていたりもしますが全般的には落ち着いたきれいな映画でゆったりと観る事ができます。
大人になってからの文四郎の友人がふかわりょうと今田耕司というのは斬新なキャスティングですね。こういう硬派な時代劇の重要な役をお笑い芸人の二人がやってるんですから。
特にふかわ君はエンドロールまでわからなかったくらい。
エンドロールといえば、蛭子さんも出ていたみたいなんだけれども、どこに出ているのかわからなくてネットで調べてみたらみんな何処に出ているのか気になっていたのが面白かったですね。
相手役のふくを演じていた木村佳乃さん、個人的に好きな女優さんだったのですが最近三井住友銀行のローンのCMとかで露出度が上がり気味だったのがちょっと気になっていたんですよね。
でも、この映画で女優としてまた株を上げたんじゃないかな?
ストーリー的には、結局屋敷に踏み込むんだったらわざわざ文四郎を送り込む事もないのではないか?とか今のシーンは一体何の意味があるんだ?とか突っ込みどころがそれなりにありますけど、全体的に見たらいい映画でした。
コミカルなシーンがところどころ入っていたのは余計かな?
屋敷での戦いのシーンの最後で敵方の親分がちょっと切られただけで、「引けっ!」と言っちゃうシーンなんてvegeが隣で「ぶっ!」って吹き出してましたからね。
せっかくのいいシーンが台無し
最後にふくが文四郎を呼び出してお互いの気持ちを確認し合うシーンは見ていてもどかしいんだけど、あれはあれでしょうがないんだよねぇ。
切ないけど、ハッピーエンドにならなかったのは良かったなぁ。
今度、原作を読んでみようっと。