ロイターにシブサワ&カンパニーが設立予定の投信構想についてのインタビューが掲載されていました。
30年投信を年内設定へ=シブサワ&カンパニー・渋澤氏
30年投信については以前ムック本で存在を知って面白いなあと思っていたのですが、年内にファンドの立ち上げに向けて準備が進んでいるようです。
きっかけはさわかみ投信の澤上社長と会った時だそうで、最初は話が合うか心配もあったけれどもすっかり意気投合したようです。
「澤上氏の話は目からうろこだった。今までの自分の投信のイメージが覆されたといっていい。澤上氏は自分が直接、とことん個人投資家と語り合って、自分の考えに賛同できる人は来てもらっていいが、そうでない人は来てもらわなくてもいい、というスタンスだ。ヘッジファンドではよくある話だが、投信のファンドマネージャーがこんなことを言っていいのかと最初は思った。でも実は、投信にも個性があっていいわけで、投信でもオルタナティブができるということがわかった。それから試行錯誤が始まった」
という事で渋澤氏流の投信を立ち上げようと準備を進めていて、投資対象は30社ほどに絞り、運用者が直接投資先企業と対話しながら運用するアクティビストファンドになるという辺りがマネックスのオルタナティブファンド設立にも関わったオルタナティブ投資に造詣の深い渋澤氏らしいなと思います。
ファンドマネージャーにはキャピタルグループ日本法人社長でファンドマネージャーでもあった吉野永之介氏が着任する予定だそうです。
30年先を見据えた運用をするファンドということで、まさに長期投資を実践するファンド。
「個人投資家がベースの長期投資のファンドで、個人も何に投資しているのかがきちんとわかる投資先企業と対話できるようなファンドにしたい。個人の長期投資を促すファンドであり、将来的に経営者にとって(投資されることに)価値のあるファンドになりたい」
個人投資家の長期投資ニーズに応えたファンドになることを期待します。
レオス・キャピタルワークスもそうですが、日本でも徐々に運用ブティック型投信会社が登場してきましたね。
ちなみに投信会社名は「コモンズ投信」を予定しているそうです。