内藤忍さんのブログ記事「個人マネーをひきつけるのはETFよりも・・・」でインデックスブロガーの意見を聞きたいとあったので、その回答です。
個人的にはETFはまだまだ過渡期の商品で使い勝手が悪いと感じています。
コストが安いのは確かなのですが、市場で売買されるために基準価額と若干の相違が出てしまいますし、取引量が少ないETFではその幅は顕著です。
販売手数料が無料の投資信託であれば購入金額全てをファンドに向けられますし、分配金についても自動で再投資され、元本割れしている場合の分配金は特別分配金として非課税扱いです。
ETFの場合は元本割れだろうがなんだろうが配当金として課税対象になります。
たぶん、個人マネーは積立ができるというメリットを選ぶと思うのでDRIPという配当再投資が株式やETFでもできるような環境にならない限り難しいかなというのが個人的な感想。
投資マニアはETFでも楽しんで投資しますが、一般的な人は積立が必須だと感じています。
カン・チュンドさんとインデックス投資家交流会の二次会でお話させていただいた際に401kで株式を扱うようになればDRIPは導入されるだろうし、そうなればETFもDRIPで購入できるようになり、最終的には一般口座でもDRIPを利用してETFに投資できるようになるだろうという考えをお聞きしました。
そうなっていけば確かにコストが低い分便利ですが、現時点ではまだまだインデックスファンドの方がとっつき易さで勝っています。
自分で売買しようとするとどうしても安く買おうと妙な下心が芽生えたりするので投資自体には興味がない一般の人向けにはインデックスファンドがいいんだろうなと思います。
・金額指定で毎月積み立て可能
・分配金は自動で再投資(元本割れしている時は非課税)
・特定口座対応
この3つを満たさない限り一般人向けの受け皿にはなりえないと思います。
STAMシリーズのようにインデックスファンドでも十分にコストの安いものが登場してきましたので、個人的にはインデックスファンドで行くつもりです。(実際うちの家計口座は100%インデックスファンドの自動積立で構成されています)
ETFのメリットである
・(インデックスファンドよりも)低コスト
・その瞬間の時価で売買できる
というのは実は投資初心者にとっては興味の対象外だと思います。
だからこそ高コストの新興国ファンドとかにも手を出すんだし、ETFのメリットをメリットと感じないだろうからこそとっつき安さでインデックスファンドが一般の人に受け入れられると思います。(実際にはインデックスよりもアクティブファンドを購入する人の方が多いと思いますが)